一度キリ

2017年3月10日 日常
今日は曇りのち雪

午後、シュンのお散歩に出かけ
暫く歩いていると
一瞬のうちに吹雪になりました

持病のお腹に爆弾を抱えながら
お散歩をしているのに
なぜか吹雪の中
距離を伸ばして歩こうとして
歩いている私は
また強くなったなとつい笑ってしまいます

これもシュンのおかげで
吹雪いても楽しそうに歩くシュン
その姿をもっとみたくてたまらない私
今日も大好きだよ

こんな文章をとある所で見つけました
引用させて頂きます

‪ツアーに来るほどの‬
‪熱心なファンでなくても‬

‪それを耳にして良いなと思う人は‬
‪やっぱり僕の聴き手で‬

‪そういう人の日常と‬
‪僕の日常は一瞬交じるのです‬

私はこの文章を読んで泣きそうになりました

専業主婦の私は
どこか肩身の狭い思いをしながら生活していて
そのせいか年齢を重ねるごとに
自信が少しづつなくなりました

旦那とライブに出かけても
ここにも入れないんだ
私は蚊帳の外な気がして仕方ありませんでした

それはそれで
孤独を確認しに行く作業を自らしているみたい
最近は人と話すことも嫌になってきてました

ただ私は専業主婦なので
話したくなきゃ話さないでいられます
シュンくんに話かけていればいいのです
でもそれはそれで
孤独を確認しに行く作業と何ら変わらないのです

そんな私がこの言葉に
どんなに救われたか
いつもの通りに生活していていいんだと
やれることを頑張ればいいんだと
少し安心しました

一度キリという言葉に
私はとても弱いのです

もう二度と来ない
その瞬間は
とても美しくて
かけがいのないことだから

だから
そういうことに会いたくて
そういうことに夢中になり
そういうことを探して
そういうことを見つける

そして
これなんだ!と思うと
どんな事があろうと手段を選ばす
行動してしまいます

またあるよ
という言葉

ううん
それは残念ながら
もうないのです

台風の中を車で移動した
あの時のあの瞬間はもう二度と来ない出来事だった
持病に不安になりながら
泊まったビジネスホテルの夜の暗闇も
チョコを見送ることが出来なく
泣きながら乗ったバスにも
私は後悔をしていない

ライブは
あの空気は
あの音の振動は
あの目にうつる瞬間には
もう会えない

とあるラジオで言っていた
初めて出したその人の音が個性だと

そんな事を
言ってくれる先生に出会いたかった

小さい頃から私は少し変わっていました
絵は下手
字は下手
漢字も書けない
楽器も弾けない
整理整頓も出来ない
男の子達と昼休みや放課後よく残され
女子は私だけでした
小学校四年生になるまで女の友達がいませんでした
女の子のグループに入れてもらえなかったです
先生と関係を築くことも苦手でした

でも色使いが得意だった
これはないなぁと先生に言われた絵で
金賞をとった
暗記力があった
九九が誰より早く言えた
歌は上手かった
好きな音にはスラスラと楽器を弾いた
文章が得意で何枚も何枚も書いた
お芝居が得意でよく主役をやった

人と交わることが苦手なのに
自分を表現することは得意でした

この年齢になってようやく
気づいたこと

それがってわけじゃないけれど
音の世界が大好きで
言葉の世界から離れられなくなる

だから私の日常はこれからも続く
一度キリの今日に
少しまた前を向いて



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