ホテルローヤル

2015年6月5日 読書
今日のお天気は曇り

寒かった
昨日よりは暖かいけれども
6月にしては寒く
くしゃみがとまりませんでした

さて、また本の感想を
この本は去年の夏に古本屋さんで出会い
購入しました

短編の小説なんですが
話の中に出てくる登場人物が
次の話へ何処かで繋がっていきます

廃棄のホテルの話からはじまり
最後はこのホテルが建つまでの話で終わります
要は誰もいなくなった場所から
ここが建ったエピソードまで遡るのです

この流れは新しくてとても面白かったです
さすが直木賞をとる作品だと思いました

ラブホテルが舞台なので
どの話にも性がテーマになっています
性ってやはり隠す部分なだけに
その人の奥底を知る出来事になるのだと思います

体を使って遊ばないといけないことがある

この文字には
私は正直とても疑問を感じましたが 笑
人も風景の一部という言葉は
ドキッとさせられました

人も
いつかそこの場所からなくなるもので
亡くなった後は人も面影ではなく
風景として残る
そういう考え方もあるのか、、、
と気づかされました

とても読みやすく
二時間くらいで全て読んでしまいました

耐え忍ぶ女性の話が多く
色んなタイプの女性が出てくる話になれば
もっともっと面白くなったのかな?
とも思いましたが、、、

主人公が女性の場合で
男性側から読むとこういう女性のほうが話に入りやすい
からなのだと私は思いました

官能小説なんだけど
それを忘れさせる様に
淡々と進む表現力はとても素晴らしいと
思いました

新しい仕掛けを生み出した
官能小説だったというのが
私の読み終わった感想でした

この本に出てくる
「せんせぇ」という話

これがドラマか映画になることがあれば
是非とも中丸雄一くんをお願いします
彼の演技にぴったりの役だと思いました

映画やテレビ局や舞台関係のお偉いさん
よろしくお願いします!

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